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高沖英二(医学博士:Ph.D.)

趣味:Cello

プロフィール

株式会社メタ・コーポレーション・ジャパン代表取締役
慶應義塾大学医学部医学教育統轄センター臨床解剖研究委員会委員
元日本大学藝術学部インダストリアルデザインコース非常勤講師(1998-2004)
元東京大学生産技術研究所研究員(2006-2017)

 1951年大阪生まれ。大阪大学人間科学部在学中より、人体彫刻を故山本恪二(京都市立芸術大学名誉教授)氏に師事し、卒業後は学習塾を運営しながら師の下で彫刻の研鑽に励む。 1979年にギリシャに渡り、アテネ郊外にて等身大の大理石レリーフ「ヒポクラテス」を制作。帰国後は、ノーベル化学賞と平和賞を受賞したLinus Pauling博士と夫人の肖像レリーフなどを制作。
 1984年頃からパーソナルコンピュータ(以下PC)を自らの学習塾に導入し、N88-BASICによる自作のソフトウェアを利用して個別学習を実現。
 1985年になってコンピュータ内での彫刻制作を思い立ち、当時コンピュータ・グラフィックスの第一人者であった大阪大学工学部電子工学科の大村皓一氏の門を叩き、CGの基礎を学ぶ。 大村氏発案の「メタボール」という表現手法を拡張した「偏心メタボール」のアルゴリズムを考案。
 翌1986年から大村研究室の研究生となりC言語を学び、パーソナルコンピュータ(NEC PC98)用の「偏心メタボール」編集ソフトを独力で開発。
 1987年に、開発したソフトウェアを携えて上京し、NHK内に「驚異の小宇宙・人体」のためのCGルームを立ち上げ、指導に当たる。 翌年の1988年、株式会社メタ・コーポレーション・ジャパンを設立し、前述のソフトウェアを「METAEDITOR」として発売するとともに、人体・医学・生物学領域を専門とするCGプロダクションとして活動を開始。 株式会社IMAGICAの依頼で「ビーナス」を制作。日本初の全編3DCGのテレビCMとして放映され、「イマジカ・ビーナス」として話題になる。
 その後、日経BP社のCG専門雑誌:日経CG10月号表紙を制作。以降、製薬企業向けMOA(作用機序)CG動画など、会社としてのCG制作のほぼ全てに直接関与。
 1990年、勝井三雄氏を中心とした6人の作家によるグループ展「APE CALL FROM TOKYO」(New York)に参加。
 1992年、「偏心メタボール」を用いたアニメーション作品「Eccentric Dance」と「Patellar Reflex」がSIGGRAPH 92(シカゴ1992)にてエレクトロニックシアターとスクリーニングルームにそれぞれ入選し、上映される。
 2000年頃からは、3Dカメラや様々なハードウェアの開発を行い、実写を含めた多くの3Dコンテンツを制作。
 2000-2005年、昭和大学医学部解剖学教室の特別研究生として神経系の形態学的研究を行い学位取得:博士(医学)。
 2002年国立遺伝学研究所の有志からの依頼で、同年退官された石浜明名誉教授に送る記念品としての「RNA Polymerase」を透明アクリルブロックをNCミリングマシンで削りだして制作。
 2006年-2008年、 「次世代の電子顕微鏡要素技術の開発-力覚制御による体感型3Dナノ解剖バイオ顕微鏡の開発」プロジェクトに参加し、ハプティック・デバイスの動作記録・再生ソフトウェアを開発。
 2017年以降はCG制作からソフトウェア開発に重心を移し、C++、C#などの言語でデスクトップアプリを開発。更にNode.js, Vue.js, Nuxt.js Three.jsなどを利用して、双方向遠隔ディスカッションが可能な先端的医療教育システムを開発してきたが、 最近はNode.jsとJavaScriptによる開発に疑問を感じ、Rust言語とWASM、更にUnreal EngineやOculus等を含む、新たな開発を始めている。


論文・著作・執筆

・高沖英二:「メタボールと私(特集1新しいCG表現を可能にするメタボールとその使い方)」 PIXEL 77:76-80 (1989)
・高沖英二:「みんなのメタボール(特集1 手軽にできる図形ソフトとCG,CAD)」 PIXEL 88:106-109 (1990)
・Tatsumi H, Takaoki E, Omura K et al.: A new method for three-dimensional reconstruction from serial sections by computer graphics using "meta-balls" : reconstruction of "hepatoskeletal system" formed by Ito cells in the cod liver. Comp Biomed Res 23:37-45(1990)
・Tatsumi H, Satoh S, Takaoki E: Application of a reconstruction method using computer graphics to study cell differentiation. Proceeding of the 4th Sapporo International Computer Graphics Symposium: 132-136(1990)
・Kakinuma R, Takaoki E, Tatsumi H: Air Trapping in Tracheobronchomegaly: CT Demonstration and Three-dimensional Visualization. J Jpn Soc Bronchol 16:483-491(1990)
・久能ヒロシ, 高沖英二:「3D-PLANET―The World as Seen Through Stereograms」小学館 1995.
・Takaoki E, Nonaka N, Goto N, Suzuki M, Goto J, Shibata m: Morphometric Comparison of Human Nerve Cells Pecial Sensory System. Okajimas Folia Anat. Jpn., 82(1):1-4(2005)
・ 高沖英二: MDSCOPE(Multidimensional Scope)の現状と未来――多次元解剖データベースから人体シミュレータを中核とした医学・生物学情報統合システムへ ―― Med Imag Tech 14:139-144(1996)
・高沖英二: 「医学・生物学情報統合システムの構築へ」--METAKOS(META Knowledge Organizing System)構想について. 新医療 1997年2月号:75-78
・高沖英二, 奥田宏志: 立体3D映像による理科実験・授業の紹介-立体視対応リア型プロジェクターによる3D映像紹介-, 生物教育, 45(4):286(2006.03.31)
・川井和彦, 高幣俊之, 金子委利子, 戎崎俊一, 高沖英二, 町田聡: 「デジタルデータ活用ツールとしてのReKOS」 電子情報通信学会技術研究報告 104(452):33-37 (2004)
・川井和彦, 高幣俊之, 戎崎俊一, 金子委利子, 高沖英二, 町田聡, 平井尊士: 「デジタルコンテンツ用共通プラットフォーム“ReKOS”デモ」 情報処理学会全国大会講演論文集 66(3):3,183-3,184(2004)
・高沖英二: 生命科学研究・教育のための可視化知識統合環境  ―電子密度から臨床応用まで、Actioforma 多次元画像とその意味― 可視化情報学会誌、26(101):24-31(2006)
・辰巳治之, 高沖英二, 新見隆彦, 中村正弘, 菊池真, 市川量一, 二宮孝文: 「バーチャル解剖学の可能性についての検討」 解剖学雑誌 82(Suppl.): 143(2007.03)
・高沖英二, 高詰佳史, 内藤文恵, 今西宣晶, 平岡芳樹, 仲嶋一範, 平田幸男, 仲村勝, 藤井多久磨, 谷本伸弘, 佐藤徹, 天野隆弘, 相磯貞和: 「立体視を含む多次元医学教育コンテンツの開発」 医学教育 39(Suppl.): 181 (2008)
・高沖英二: 医学研究・教育における立体視の重要性-Actioforma(アクティオフォルマ)多次元システムの紹介- 3D映像 (Journal of Three Dimensional Images) 22(3) :44-45(2008.09.15)
・佐藤徹, 高沖英二, 内藤文恵, 安井清孝, 中島理加, 谷本伸弘, 天野隆弘: 「立体視システムを使った中心静脈穿刺訓練のための補助教材」 Journal of Japanese Association of Simulation for Medical Education 3:39(2010.05)
・藤井多久磨, 仲村勝, 青木大輔, 高沖英二, 今西宣晶, 相磯貞和: 「婦人科がんに関する最近の話題 6. 3D画像は婦人科手術の教育ツールになりえるのか?」 産科と婦人科 77(9):1044-1049(2010.09)
・坂本好昭, 今西宣晶, 陣崎雅弘, 山田祥岳, 曽我茂義, 高詰佳史, 高沖英二, 貴志和生: 「新たな教育・画像診断技法-立体視の見せる世界-」 日本形成外科学会総会・学術集会プログラム・抄録集 58th:314(2015)
・坂本好昭, 緒方寿夫, 今西宣晶, 陣崎雅弘, 山田祥岳, 曽我茂義, 高詰佳史, 高沖英二, 貴志和生: 「立体視による新たな教育・画像診断技法の開発」 日本口蓋裂学会雑誌 40(2):149(2015.04)
・仲村勝, 田中京子, 宮内安澄, 菅裕佳子, 木須伊織, 西尾浩, 森定徹, 岩田卓, 高詰佳史, 高沖英二, 今西宣晶, 相磯貞和, 青木大輔: 鏡視下手術に役立つ解剖教育~女性骨盤「レイヤー解剖」アプリケーションの試み~ 日本婦人科腫瘍学会雑誌 33(3):599(2015.06)
・仲村勝, 宮内安澄, 菅裕佳子, 木須伊織, 西尾浩, 森定徹, 岩田卓, 田中京子, 高詰佳史, 高沖英二, 今西宣晶, 相磯貞和, 藤井多久磨, 青木大輔: 「安全な鏡視下手術に役立つ拡大視観察を意識した臨床解剖教育アプリケーション開発の試み」 日本外科系連合学会誌 40(5):1060(2015.10)
・塚田絵里子, 跡見友章, 安齋久美子, 田中和哉, 相原正博, 西條富美代, 中山彰博, 佐野徳雄, 廣瀬昇, 岡部琢也, 高沖英二: 理学療法教育におけるタブレット型端末による視覚教材を用いたICT(Information and Communication Technology)活用授業の試み, 帝京科学大学紀要、Vol.11・pp.17-26,(2015)
・森本詔三, 杉浦和浩, 高沖英二: 三次元表現技術 3Dディスプレイの応用製品 光アライアンス 26(4):5-9(2015.04) ・塚田絵里子, 跡見友章, 安齋久美子, 田中和哉, 相原正博, 西條富美代, 中山彰博, 佐野徳雄, 平賀篤, 廣瀬昇, 岡部琢也, 高沖英二: 「触診技術習得を目的とした授業へのタブレット端末を用いた視覚教材の活用」 理学療法学(Suppl.):2015(2016)
・高沖英二, 平岡芳樹, 今西宣晶, 久保田義顕: 「組織学実習における双方向マルチスケール知識マッピングシステム(KOSMAP)の活用 ~次世代バーチャルスライドシステムによる解剖学教育の効率化」 日本解剖学会総会・全国学術集会講演プログラム・抄録集 123rd:123(2018)
・高沖英二:「3D再構築と仮想立体視の基礎」「実体顕微鏡の3Dイメージング法」
NPO法人綜合画像研究支援「3Dで探る生命の形と機能」, 朝倉書店:1-13, 29-32(2013)
・高沖英二, 平岡芳樹, 今西宣晶, 久保田義顕: 「タブレット端末と次世代バーチャルスライド・システムのディスカッション機能を利用した組織学実習の試み」 医学教育 49(Suppl.):110(2018.07)
・高沖英二, 伴信太郎:「感染性心内膜炎見落とし例から見えてきた感覚力の問題-身体診察トレーニングを低学年から-」 医学教育 49(Suppl.): 111(2018.07)

高沖個人の作品としてのコンピューターグラフィックス・彫刻作品

1988.06 テレビ・コマーシャル「ビーナス」、株式会社イマジカ
1988.10 CG専門誌「日経CG 10月号」表紙、日経BP社
1988.11 コンピュータ専門誌「ニューロコンピュータ最前線・―応用システムからLSIチップまで」表紙, 日経BP社
1990.12 グループ展「APE CALL from TOKYO」(New York, ADC Gallery)
1992.07 "Eccentric Dance" Electronic Theater in SIGGRAPH '92 (Chicago)
"Patellar Reflex" Computer Graphics Screening Room in SIGGRAPH '92 (Chicago)
2002.08 "RNA Polymerase"
2014.07 "Science Signaling VOL. 7, NO. 332" 表紙、Science & AAAS


主な講演・口演、特別講義

1990.10 PIXEL CG セミナー講演
1992.01 IMAGINA 92 (Monte Carlo) セミナー講演
1996.02 資生堂デザイン・フォーラム講演
1996.03 神戸大学発達科学部特別講義
1996.12 日本大学芸術学部デザイン学科特別講義
2000.12 筑波大学芸術専門学群デザイン専攻 特別講義
2002.12 日本大学理工学部 特別講義
2004.02 神戸大学発達科学部 自然環境論セミナー 特別講義
2007.07 3次元画像コンファレンス2007
2008.09 3D Forum-三次元映像のフォーラム:第85回研究会
2009.02 第5回モデル&シミュレーション医学教育研究会学術大会 2010.10 国際3D Fair in tokyo『3D探検隊が行く!驚異の生命科学ワールド』
2010.11 綜合画像研究支援・第7回可視化技術ワークショップ「急速に進化する3Dイメージングと3D構築法」
2011.01 理化学研究所脳科学総合研究センター セミナー講演
2011.06 綜合画像研究支援・第8回可視化技術ワークショップ「3Dイメージング技法と3D構築法が切り開く新しい世界」
2012.07 第44回 日本医学教育学会大会 特別セッション企画・講演
2013.02 Stereoscopic 3D CG Workshop 講義
2013.11 国際3D協会グッドプラクティス・アワード2013 受賞講演
2014.03 第6回日本医療教授システム学会総会にて講演「Medical KOS紹介」
2014.03 慶應義塾大学医工連携報告会:信濃町-矢上間通信インフラを用いた4K3D医療画像のリアルタイム双方向通信:デモと口演 2014.11 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 特別講義


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